子どもの睡眠障害の種類は?

  • むずむず脚症候群

脚などの下肢が「むずむず」するなど動かしたい強い衝動を覚えます。

夜間など睡眠時間帯に起こることで、気になって眠れなくなったり深い睡眠をさまたげてしまいます

主に下肢にあらわれますが背中や顔などに違和感が生じることもあります。子どもの場合、成長痛と間違われることもよくあります。

脳内の伝達物質であるドーパミンの機能異常のほか、子どもは鉄分不足が原因で起きる場合が多いです。

  • 過眠症

夜ちゃんと寝ているはずなのに、日中あらがえないほど眠い状態です。

低年齢の子どもは昼寝を必要としますし、体力が無いので疲れていることもありますが、じゅうぶんに睡眠時間を取っているのにひどく眠そうな場合やずっと寝ている場合、「睡眠時無呼吸症候群」など別の病気が関係している可能性があります。

  • 睡眠時無呼吸症候群

子どものいびきや無呼吸は、正常な睡眠や成長に悪影響を及ぼすことがあります。

子どもの場合、いびき、無呼吸の主な原因は、鼻づまりやアデノイド・口蓋扁桃(こうがいへんとう)といったのどや鼻の奥のリンパ組織の肥大で、物理的に気道が狭まることです。また、肥満で気道が狭くなることもあります。

呼吸がしにくいので血中酸素濃度が低下し、何度も脳が目覚めてしまい、十分に睡眠がとれなくなってしまうのです。

長時間続くと、慢性的な低酸素症に伴う精神遅滞、深い睡眠がとれないことによる成長ホルモンの分泌低下に伴う低身長など発達のさまたげになるおそれもあります。

  • 概日リズム睡眠障害

昼夜のリズムと体内時計がうまく合わず、調節できなくなって睡眠リズムがくずれてしまい、社会生活に支障をきたす状態のことです。

子どもの場合、朝起きられないと園や学校にも遅刻してしまい、不登校につながりやすい傾向も指摘されています。

  • 律動性運動障害

乳幼児期から4歳くらいまでの時期で発症する睡眠障害です。

入眠時や睡眠中に手足や頭を激しく動かしたり、頭を打ち付けたりする。9ヶ月の子どもでは59%に見られるほど、乳児期には非常に多い症状ですが、5歳前後には5%以下になります。

ただし、知的障害、自閉傾向にある子どもでは、後年まで症状が残ることもあります。

  • 睡眠時随伴症

睡眠中の異常行動や不快な身体的現象の総称です。

子どもによくある「寝ぼけ」を含め、睡眠中に歩き回り、起きると覚えていない睡眠時遊行症(夢遊病)、恐怖の叫びをあげたり、泣いたりして目覚める睡眠時驚愕症(夜驚症)、睡眠中に恐怖や不安をともなう生々しい夢をみる悪夢障害などがあります。重症なものは本人や家族を悩ませることがあります。

思春期までになくなることがほとんどですが、遺伝やストレス、外部からの刺激が原因と言われています。ストレスや刺激を取り除くことが大切になります。

良質な睡眠を取る工夫

「睡眠障害」がよくなると、家族の生活の質も上げることになるので、早期に取り組むことが大切です。

①.体内リズムを整える

朝に光を浴びることで、体内時計がリセットされます。

まず起きたら窓を開け、しっかりと日の光をあびましょう。

毎日早寝早起きのリズムで生活し、きちんと朝食を食べていますか?

そして、昼寝の時間や長さは適切でしょうか?

まずは、生活習慣を見直しましょう。

また、適度に疲れていると眠くなるので、外で身体をうごかすなどの日中の行動も大切です。

夕ご飯やお風呂が遅くなったり、だらだらテレビを見ることも、不眠につながります。

親の都合で子どもの生活リズムが崩れることのないように気をつけましょう。

②.入眠の決まりをつくる

寝る前に着替えて歯を磨く、絵本を読むなどの決まりごとをつくります。

毎日同じ習慣や手順で眠りに就くことで、自然と寝るモードに気持ちが変わり、寝つきがよくなります。

子どもがどんなことをすると眠りやすいか探しながら、合うものがあれば毎日繰り返しましょう。

子守唄を歌たり、背中をとんとんするなど、赤ちゃんの寝かしつけにも効果がありますので、一度試してみてください。

③.寝る環境を整える

寝室の環境も睡眠に影響します。

落ち着いて眠りにつける空間づくりと、朝起きやすくなる工夫が大切です。

まず、ベッドは日当たりのよい場所に置き、遮光性のあるカーテンをして、朝決まった時間に開け、起床時に日光を浴びるようにします。

インテリアの色使いは、赤などの原色は神経を興奮させると言われていますので、避けた方がよいでしょう。

淡い青や黄色、アースカラーなどの穏やかで落ち着いた色がおすすめです。

不安を感じやすい場合や光に敏感な場合は、天井に布などを吊って天井を低くしたり、照明を和らげると効果があるようです。

また、お気に入りのものを置いたり、囲って個室のようにすると「自分のスペース」と安心できる場合もあります。

入眠する数時間前からは明るい照明は避け、テレビやスマホも使用しないほうがよいようです。

せっかく寝ようとしても、隣室などから大人の楽しそうな声やテレビの音が聞こえると、目が覚めてしまいます。

子どもが静かで落ち着いた雰囲気で眠りにつけるよう、環境づくりを工夫してください

④.気分転換やリラックス

どうしても寝つきが悪い時には無理に寝かせようとせず、思い切って起きるという手もあります。

一度部屋を明るくして外に出てみたり、好きなことをしたり、音楽をかけてみたり、一度気持ちを切り替えると、かえって落ち着き、眠くなることもあります。

やさしくなでてあげるだけでも、子どもはリラックスできます。

眠る前の親子のスキンシップをぜひ取り入れてみてください。

 

最後に

子どもの「睡眠障害」の場合、親の生活習慣の影響を受けやすいので、家族全体の生活習慣を見直すことが重要となります。

まずは睡眠に関する知識を正し、睡眠環境や生活リズムを整えることで適切な睡眠が得られるようにします。

「睡眠障害」は家族も本人もつらい問題ですが、生活習慣や環境の改善などで劇的によくなることもあります。

「寝る子は育つ」ともいいますが、子どもにとってよい睡眠は成長・発達にかかせないものです。

最近では、スマートフォンやタブレットの普及で背中が丸くなっているお子さんをよく見かけます。

「背骨」のゆがみは、年齢を重ねれば重ねるほど整えるのに時間がかかり、身体に様ざまな不調を引き起こします。

ですが、小さいころから姿勢を意識していれば、身体に負荷がかからなくなるので、血液やリンパの流れがよくなりますし、将来的にも肩こりや腰痛が起こりにくい身体づくりをすることができます。

しかし、子どもたちのスマートフォンやタブレットの長時間の使用、運動不足による筋肉の低下など暮らしが豊かになるにつれて、「背骨」に悪影響を与える誘因があり、なかなか姿勢を意識することが難しくなっているのも事実です。

 

当院では、「背骨」の状態を整える整体をして、血流や神経伝達を良くします

身体の不調の改善や姿勢を正しくするお手伝いをさせていただきます。

普段、子どもに注意してもなかなか姿勢が良くならない、どこで施術を受けても変わらなかった、などがあると思います。

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院の施術を受けてみてください。

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