力の入りずらさと自律神経失調症

jiritusinnkei

「力が入りずらい」、「力が入らない」と訴える患者さんは少なくはありません。

 

実はこの症状は、自律神経失調症の症状では珍しくなく結構頻繁によく見られています。

 

手や腕、肩に力が入らない人もいれば、膝や足に力が入らずうまく歩けなかったり、立てなかったりといった方まで症状は様々です。

 

病院で診断したが脳には異常がなく、それでも力が入りずらい場合ではほとんどが自律神経失調症から来ています。

 

病院で診断していない方はまずは病院で受診されてださい。

 

ちゃんと検査をしておかないともしかすると脳梗塞や緊急性を要する病気の可能性もありますので。

 

ストレスの種類・原因

精神的なストレス
会社や学校、人と接するときに嫌な気持ちになったりするようなこと。

 

構造的ストレス
身体の骨の構造のゆがみ(特に背骨)が原因であることが多いです。

 

科学的ストレス
身体にあるカリウムや糖質のバランス、又はホルモンによるバランスの変化。

 

温度のストレス
今年は特に熱くなったり寒くなったりと気温の変化が激しいので身体が思うようについてこない。
手や足、身体に力が入らない人はこれらの4つの原因のうち、どれかまたは複数に原因があります。

 

  • 精神的ストレス

精神的ストレスとは、不快な感じを感じ取ることですが、力が入らない人の原因で多い精神的ストレスは「感情を抑え込む」ことなんです。
簡単に言いますと、自分の気持ちに二をすることなんです。

 

自分の言いたいことを言わなかったり、人から頼られた時に嫌だと断れない、人にどう思われているかと気になってしまったりすることで自分の感情を外に出さずに抑え込むことになります。

 

つまり、我慢している人ほどこのように精神的ストレスを抱え込んだ人は多いのです。

 

そして、感情の抑え込みは筋肉を緊張させて行うために次の項目である「構造的ストレス」に影響を与えたり疲れを感じたりすることとなります。

 

この状態が頻繁に続けば、心と体が疲労困憊になってしまいます。

 

すると体は無意識に感情を感じないようになってしまいます。

 

感情を感じなければ、その感情を抑え込むために筋肉を緊張さなくて済むようになり、疲れなくなるからです。

 

 

  • 構造的ストレス

力が入らない人の構造的ストレスは姿勢や筋肉の緊張などが多いです。

 

筋肉が緊張し、神経を締め付けると脳からの指令がうまく筋肉に伝わらずに力が入りにくくなってしまいます。

 

この筋肉の緊張は、「精神的ストレス」でお伝えした感情の抑え込みでもなりますし、疲労や姿勢の悪さなどでもなります。

 

では、筋肉が緊張して神経を締め付ける例をお伝えします。

 

肩関節には三角筋、上腕二頭筋、上腕三頭筋、烏口腕筋など筋肉がありますが、これらの筋肉が緊張してしまうと、腋窩神経や筋皮神経などを締め付けてしまい、肩や腕に力が入りにくくなったります。

 

また、筋肉の緊張が血管を締め付けてしまうと、血流が悪くなってしまい神経や筋肉に酸素が生きにくくなってしまいます。

 

酸素が届かなくても、神経や筋肉が正常に働くことが出来ず、力が入りにくい状態になってしまいます。

 

そして力が入りにくい状態のままにしておくと、身体のゆがみがひどく出てきたり、筋肉の緊張がさらに広がっていくことになってしまいます。

 

この場合、体全身に力が入りにくいという事はなく、左手なら左手のみに力が入りにくいという事になってきます。

 

また構造的なストレスで力が入りにくいという症状になる場合、「シビレ、痛み」を伴うことも多々あります。

 

  • 科学的ストレス

科学的ストレスとは主に化学物質や栄養などのことを言います。

 

力が入らない場合は神経がうまく働いていないことが多いです。

 

その原因はカリウムが体内に過剰な状態になっている場合があります。

 

カリウムが多くなってしまいますと神経伝達作用がうまくできないようになってしまいます。

 

例えば、足を動かそうと思ったときに脳から足に指令が神経を伝って届きます。

 

ところが、カリウムが体内で過剰な状態になってしまいますと神経が脳の指令をうまく伝達出来ずに筋肉が動かせないです。

 

そのために手足の色々なところに力が入りずらくなってしまいます。

 

これは自律神経によって無意識に動く胃腸の動きや目の瞳孔も同じで、動きが非常に鈍くなってしまいます。

 

注射や点滴などでカリウムを大量に体内に入れると心臓さえ止まってしまい動けなくなってしまうのです。

 

通常ならばカリウムが過剰に体内に溜まることはありません。

 

このカリウムは増えすぎてしまうと神経の伝達能力や速度などを低下させてしまうため、力が入りずらくなったり入らなくなってしまったりしてしまうので注意が必要です。

 

また、甘いものなど糖質の多い所工事は、逆に血糖値を下げてしまうことになりますので、血糖値が下がると体全体の力が入りずらくなります。

 

  • 温度のストレス

近年その気候らしい温度が定まらなくなってきていますよね。
気温が下がってしまうと当然ですが、血流が悪くなってしまいます。

 

血流が悪くなってしまいますと、酸素がその血流の悪い部分に届かず力が入りずらくなってしまうのです。

 

最近では温度変化が激しく変わったりしていますので、体調不良になりやすく体がだるい感じが長く続いたりもしてしまいます。

力が入りずらさの改善法

自律神経失調症から力の入りずらさが起こってしまうのは、先ほどから説明したように様々な要因がかかわっています。

リラクゼーションや筋肉疲労のためにマッサージに行ってもその場しのぎになってしまうため体の根本から解決しないとまた繰り返し体がしんどくなってしまいます。

ですので、身体の根本となっている症状を取り除くことが大事なのです。

再起程から自律神経失調症の説明を入れていますが、自律神経失調症から来る力の入りずらさは自律神経失調症への対処が必要になります。

また自律神経失調症の基本ではありますが、規則正しい生活、過度な食事、適度な運動をすることで血行不良も改善していきますので、気長に対処を行っていきましょう。

ここでたとえ話になるのですが、家を建てる時には時間がかかりますよね?

しかし家を潰すときは一瞬に潰れてしまいます。

これを体だと思って考えていただくと、体作りっていうのは日常生活、適度な運動からの体の筋肉、血流、姿勢等が時間をかけて作られます。

しかし、交通事故や怪我、昔に怪我していたが治り後遺症として怪我した周囲が痛くなる。

このように体作りも時間をかけていかないといい状態を保っていられる身体が出来ません。

ですので、時間をかけてゆっくりと体作りをしていきましょう。

ここまでお読みになっていただきありがとうございます。

この記事を見られて気になった方、又は他の症状でお困りの方は、一度当院にお電話でお問い合わせの上ご相談ください。

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とも鍼灸治療院