お仕事で、パソコンのディスプレイを長時間見続けることで首に負担がかかり、肩や背中のこり、頭痛、手の痺れ、脱力感といった症状などが表れます。
最近ではよく電車内などで、首を曲げてスマホやパソコンを使っている人を見かけますが、あまりそうした体勢を取り続けていると、首を痛め「ストレートネック」と呼ばれる症状が現れやすくなります。
以前は、整形外科や整骨院にやってくる人といえば、腰や膝、関節などに痛みを抱える中高年者か、故障をしたスポーツ選手、あるいは交通事故などで骨を損傷した人がほとんどでした。
しかし、今はその年齢層が若くなっているんです。
なぜ、若い人に首の異常が増えたのかというと、パソコンやスマホの使用過多によります。
このご時世、スマホやパソコンの使用を避けるのは無理な話ですよね。
そのため、少なくとも姿勢には注意し、途中に休憩を入れるなど、自分なりの心掛けが重要になってきます。
見逃してはいけない首の症状
- スマホやパソコンを使うと、肩・首のこりや背中の痛みを感じる
- 無意識にかなりの猫背になっている
- 天井を見ようとすると首に痛みや違和感がある
- 目が疲れやすく、乾燥もしやすい
- スマホやパソコンを1日5時間以上使っている
2つ以上当てはまる人や、手足の痺れがでている人は危険信号です。
人間の体で、どこよりも「首」が大事とされるのは、生きていく上でとても大切な器官が集まっている部位です。
首には、脳に血液を送る「頸動脈」、呼吸を保つ「気管」、食物を胃に送る「食道」、また様々なホルモンを分泌する「甲状腺」、加えて体を動かすための全神経が集結した「脊髄」などもあるります。
体の中で、これだけ重要な器官が集まっているところは他にありません。
そのため、首の具合が悪くなると、それぞれの器官の働きが悪くなり、あちこちで弊害が起こってしまうのです。
パソコンなどの使いすぎから起きる首痛の症状は、単に「首が痛い」だけには留まらず、目が疲れる、体がだるい、腕が痺れるといった症状から、もっと重い「変形性頚椎症」や「頚椎椎間板ヘルニア」、さらには、「脳梗塞」などの病気に進行することも考えられます。
脳梗塞はどんな病気?
脳梗塞の前触れ
- ろれつが回らなくなり、言葉がでなくなる
- めまいがする
- 激しい頭痛がする
- 片側の手・足に力が入らなくなる
- ふらつきが原因で立ったり、歩いたりが困難になる
- 顔をふくんだ身体の半身がしびれる
- 片側の目が見えにくくなる
- 物が二重に見えたり、視野の一部が欠けて見える
主に上記のような「一過性脳虚血発作」が起こります。
※「一過性脳虚血発作」
小さな血栓が一時的に血管を詰まらせて起きる症状です。
時間にして数分から数十分程度で、1日も経つと症状が治まってしまうので、そのまま放置する人が多く、これが事態を悪化させてしまうのです。
脳梗塞の種類
- ラクナ梗塞
脳の深部にある毛細血管がつまってしまうもの。
これが、日本人に一番多い脳梗塞であり、高齢者のかたに多くなります。
- アテローム血管性梗塞
脳にある太い血管が、動脈硬化が進むことで「血栓」ができ、そしてこの「血栓」がはがれることで血管がつまり起こるもの。
- 心原性脳塞栓症
心臓や頸動脈など、他の部位から「血栓」が流れてきてつまるもの。
これは突然発症する最も危険な脳梗塞とされています。
症状
「脳梗塞」は、血のかたまりである血栓が血管を塞ぎ、血液が脳細胞に酸素や栄養を運べなくなることで、脳にダメージを受ける病気です。
脳に十分な血液が届かなければ脳細胞は壊死してしまいます。
脳の病気で、特に高齢者に多いのが「脳梗塞」です。
しかし、単に加齢だけが原因ではなく、主に
- 「高血圧」
- 「糖尿病」
- 「心臓病」
- 「喫煙」
- 「飲酒」
などの生活習慣の乱れが原因となって起こる生活習慣病のひとつです。
最後に、日ごろから気をつけること
確かに、スマホやパソコンの普及もあって首の痛みを訴える人が増えてます。
そのほとんどは、背中を丸め、顔を少し前に突き出している時間が長いのが特徴です。
この姿勢は、頚椎には不自然な状態で、特にあごを突き出すと首が後ろに反り返り、頚椎や首の筋肉を緊張させてしまう。
これを長時間続けていると、首や肩の血液の流れが悪くなり、疲労物質の乳酸などが蓄積して首を中心にこりや痛みを発症するのです。
予防と改善への第一歩は、背筋を伸ばし、背中を椅子の背につけること。そして、あごを少し引く姿勢を意識することです。
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