「腰椎椎間板ヘルニア」は、腰痛、脚の痛みやしびれを引き起こし、「坐骨神経痛」の主な原因のひとつになります。
程度によって比較的軽い症状のものから、痛みのあまり眠れなくなることや、歩くこともままならないといった「日常生活」に支障をきたすものまで様ざまです。
「ヘルニア」=「腰痛」というのが一般的なイメージだと思います。
しかしこの「ヘルニア」が悪化すると、まれに「排尿障害・排便障害」という、怖い症状を引き起こす可能性もあるんです。
具体的には次のような症状が「ヘルニア」を原因に発症します。
- 尿漏れや便失禁
- 頻尿
- 尿が出にくい
- 便秘がひどい
この「ヘルニア」で「排尿・排便障害」が出るのはなぜなんでしょう?
排尿・排便障害の原因は
「椎間板ヘルニア」による「排尿・排便障害」の原因は、飛び出した椎間板が膀胱(ぼうこう)、大腸を支配する神経に対して影響を与えてしまうためなんです。
それが、「馬尾神経」(ばびしんけい)と呼ばれる部分です。
ちなみにこの「馬尾神経」とは、見た目が馬のシッポに似ていることからそう呼ばれます
背骨の腰部分を通っている神経の束で、排尿・排便の機能に加え、お尻や下半身の運動と感覚機能を支配しているところです。
ですので、この「馬尾神経」が強く圧迫され傷つけられることで「排尿・排便障害」が起きてしまうのです。
これら「馬尾神経」が傷つけられて起きる症状をそのまま「馬尾症状」と呼びます。
この馬尾症状は、先に挙げた「排尿・排便障害」のほかにも、
- 歩くと足の痛みやしびれが増し、休むと治まる(間欠性跛行)
- 足の感覚麻痺
- つま先立ちができなくなる
- 足に力が入りにくくなる
- 男性器障害(インポテンツ・歩行中の勃起)
- 股間が熱くなったりなどの異常な感覚
などがあります。
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