生活のリズム改善で過敏性腸症候群も改善

kabinnsei

生活のリズムの乱れによる身体への影響

私たちの「腸」は「自律神経」によって動かされています。

この自律神経が乱れると「下痢」や「便秘」の症状が現れ、さらにひどくなると「過敏性腸症候群」になります。

その自律神経を乱れさせる原因のひとつに、生活リズムの乱れがあります。

そして生活リズムの乱れは、「過敏性腸症候群」だけでなく、あらゆる症状を引き起こしてします。体内の「ストレス」が蓄積し、イライラや鬱、不安感など精神的に不安定になり、ストレスに弱くなります。

ストレスに弱くなるということは、「過敏性腸症候群」の症状も悪化するということです。

小さなことも大きなストレスとして捉えてしまい、頻繁に腹痛や下痢といった症状が出てきます。

さらに「過敏性腸症候群」の人が、生活リズムを崩すと良くない理由はもうひとつあります。それが「トイレの時間」です。

人間には「胃・大腸反射」という仕組みがあり、食べると胃と連動して腸が動き、排便が行われるようになっています。特にこの働きが強くなるのが朝の時間帯です。

毎日起きる時間がバラバラだと、朝食の時間もズレてしまい、排便のタイミングもバラバラになってしまいます。

「自律神経」は睡眠だけでなく食事によっても左右されますので、朝起きる時間と朝食のタイミングはできるだけ毎日同じ時間にしましょう。

また、食べる日と食べない日があるのも良くないです。朝食を食べなければ下痢をしないと思っている人も多いですが、それは間違いで、食べないと「腸」が動かなくなり、「自律神経」の乱れがさらに悪化してしまいます。

睡眠も食事も毎日決まった時間に行うのが大切ですので、休みの日に寝すぎてしまうのも本当はあまり良くないです。2時間ぐらいなら良いですが、それ以上寝すぎてしまうと逆効果です。

寝溜めして平日の睡眠時間を取り戻そうとする人もいますが、それでは過敏性腸症候群は改善しません。毎日の継続が重要です。

生活リズムと自律神経の関係

自律神経とは、体内の様々な機能を司っている神経で、「交感神経」と「副交感神経」があります。

  • 「交感神経」が優位=活発に活動しているとき
  • 「副交感神経」が優位=休んでリラックスしているとき

 

人間は昼に動いて夜に休むようにできているので、自律神経もその通りに動きます。

昼間は「交感神経」が働き、夜になると「副交感神経」が働くのが健康な状態です。

 

しかし、起床の時間が遅くなったり、夜更かしで就寝時間が遅くなると、自律神経のONとOFFが正常に働かなくなり、活動中なのに「「副交感神経」が活発になったり、休むべきときに「交感神経」が活発になったりします。

これが「自律神経の乱れ」です。

過敏性腸症候群と自律神経

「自律神経」が不安定になると、「精神的」にも不安定になりやすくなります。

「過敏性腸症候群」は放っておくと、どんどん悪化していき、治りにくくなることです。

自律神経のバランスが乱れて「下痢」するようになると、今度はその「下痢」がストレスになってしまいます。

そのストレスでまた悪化してを繰りかえし、悪循環おちいりやすいのです。

「脳腸相関」という仕組みがあり、脳と腸のどちらか一方が不安定になると、もう片方にも影響が出ます。

  • 最初はストレスが原因で下痢になってしまう=脳→腸
  • その下痢が原因で腸の調子が悪くなり、脳にも影響が出て、ストレスに弱くなってしまう=腸→脳

実は、「過敏性腸症候群」の人の多くが、「自律神経失調症」も一緒に発症しやすくなります。

どちらも「自律神経」の乱れが原因になるので、併発しやすいです。

「自律神経失調症」は、頭痛やめまい、手足の震えや冷や汗などの体の症状をはじめ、不安感やイライラ、記憶力の低下といった精神的な症状も引き起こします。

「自律神経失調症」と「過敏性腸症候群」を併発すると、下痢や腹痛が酷くなり、長続きしてしまいます。

「ストレス」にも弱くなるので、普通の人ならなんともない出来事でも、すぐにお腹が痛くなってしまうんです。

日常生活と違った運動を心がけましょう

生活リズムの改善とともに行うと良いのが運動です。

軽く歩くだけでも良いので、日常的に体を動かすようにしましょう。

何も考えず頭のなかを空っぽにして少し歩くだけでも気分がリフレッシュできます。

ストレス発散と睡眠の質の向上に繋がるのでです。

中には、「通勤時間に歩いてるし、仕事で動いてる」という人もいるでしょう。

しかし、意識せず動くのはリフレッシュにならず、厳密には運動にはなりません。

ダイエットなら効果がありますが、「過敏性腸症候群」を改善するために行う運動としては不十分です。

毎日5分~10分でも良いので、日常生活とは別に運動を取り入れると、改善までの道のりが短くなります。

継続が大切です

生活リズムの改善や運動は、最初はあまり効果が無いかもしれません。

しかし、続けることでだんだん改善されていきます。

「過敏性腸症候群」を治すのは簡単ではありませんし、効果もすぐに出てきません。

体質や生活習慣によって蓄積されて発症するのが過敏性腸症候群ですから、治すのにも時間がかかります。

睡眠や食事の時間を一定のリズムに保つことで、「自律神経」も安定します。

そこに運動なども取り入れればさらに効果的で、腸の動きも安定していきます。

それを継続することで、「過敏性腸症候群」も徐々に改善していきます。

 

ここまで読んでいただきありがとうございます。

 

現在、過敏性腸症候群で病院や治療所に行っているがなかなか改善されず困っている。

または過敏性腸症候群かもしれないけどどこに受診していいのかわからない。

 

などのようなことでお困りでしたら、一度当院にお問い合わせの上ご相談ください。

 

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とも鍼灸治療院