私たちは、お腹が空き胃が収縮することにより、「ギュルギュル」や「ゴロゴロ」といった音が鳴ります。
お腹が空くとお腹が鳴ってしまうのは当たり前ですが、「過敏性腸症候群」の場合、これが原因で下痢をしてしまうことがあります。
「過敏性腸症候群」になると、腸に対するあらゆる刺激に弱くなります。
普通の人よりも冷えに弱くなりますし、食事をとっただけで下痢をするようになったりと、名前の通り様々な刺激に「過敏」になってしまうのです。
空腹時の刺激も同じように、下痢の原因になることがあります。
お腹が空くと胃が活発に動き始めますが、この動きが腸に伝わり、ぜん動運動も活発になって激しく動き、その結果下痢を引き起こします。
この「過敏性腸症候群」の場合、1度トイレで下痢をすれば改善することが多いですが、空腹時の下痢の場合は、食事をとるまで続くことも多いです。
胃が空っぽになっているために下痢を起こしているので、なにか食べないと胃が激しく動き続け、下痢が続いてしまうのです。
また、この空腹状態を意識するのも影響します。
「お腹が空いてきたな、また下痢してしまうかもしれない。」というように、
お腹の状態を意識するせいで余計にストレスが増え、さらにひどい下痢になります。
食べたせいでさらに悪化する場合も
この下痢の厄介なところは、ただ食べれば良いわけではないということです。
空腹の状態で食事をとると、さらに下痢の症状が悪化する場合があります。
「過敏性腸症候群」は、あらゆる刺激に対して過敏になっている状態です。
そのため、お腹が空いているからといって食べ過ぎたり、重たいものを食べると胃がびっくりしてしまい、下痢になります。
私たちの身体は、「胃・大腸反射」という仕組みがあり、胃に食べ物が入ることで腸が動き、便意が起こります。
空腹時は胃・大腸反射が強くなるため、下痢になりやすいのです。
- 昨日は丸一日何も食べなかった
- 最後に食事をしてから12時間経っている
- お腹が鳴るほど空腹になっている
上記のような状態で食事をとると下痢をする可能性が高くなります。
なので、食事と食事の間隔が空いてしまったら、刺激が弱いものからゆっくりと食べるようにしましょう。
また、空腹の時間が長くならないように、間食をするのも下痢の予防に繋がります。
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