学校へ行きたくても朝が起きれない

「起立性調節障害」は頻度の高い病態で、10代に発症しやすい循環器疾患です。

早い段階での気付きは、より早い回復につながりますが、この症状の初めは本人も自分の身体がどうなったのか分かりません。

周りの人からも「起きられないのは起きたくないからだろう」、「怠けている」と言われます。

今、問題となっている不登校児の10%程度を占めるといった報告も見られます。

「起立性調節障害」は、自律神経の調節の乱れによって起こります。

①.交感神経

②.副交感神経

自律神経は、この2種類の神経からなり、呼吸や循環、内分泌機能などのバランスが保たれています。

①は活動させる状態

②は休める状態にする働き

脳の自律神経中枢の機能が悪くなると、交感神経、副交感神経のバランスが崩れます

人は直立歩行するため四足動物に比べると、心臓を中心とした身体の上下への血液循環は重力からみてかなり無理があります。

全身の血液の動きを調節している自律神経に問題が起きると、起立していることによって心臓より上部では血液が不足します。

すると、下部では血液がたまってしまい、さまざまな症状が出現します。

こんな症状ありませんか?

起立時に脳の血流が低下するため、

  • 朝、すっと起きられない
  • 朝、起きると頭がいたい
  • 立ちくらみやめまいがする
  • 午前中は特に調子が悪い

上記の症状があるなら、それは「起立性調節障害」かもしれません。

その他にも、気分不良、倦怠感があり、さらに動悸、腹痛、食欲不振、夜に寝つけないことや、時には失神発作を起こしてしまうこともあります。

多彩な症状のため診断がつかず、また本人の訴えでしか判断できないことが多く、午後や夜には元気になることから怠けや学校嫌いと捉えられる場合もあります。

不登校の児童の中には、「朝、起きられないで学校に遅刻する」、「立ちくらみがして学校に行くのが不安になる」などのことから、次第に学校に行きにくくなってしまう場合もあります。

 

最後に

「起立性調節障害」は自律神経の機能障害の上に、

①.季節や気候の変化

②.生活リズムの乱れ

③.心理社会的ストレス

が発症、悪化において複雑に影響をあたえます。

真面目で周囲の期待に応えて頑張ろうとするお子様に多い傾向がみられ、心理的な要因が関与している場合が多いのご家族やまわりの方の理解も必要となります。

小学校高学年、中学生の年齢から発症する頻度が高く、中学生の時点では約1割に存在するといわれ、遅刻や欠席が増え不登校になることもあります

もちろん子どもも、大人と同じようにストレスを感じます。

楽しそうに過ごしていても、学校での人間関係もそうですが、入学や卒業、転校など今までと環境が変化に順応しようとストレスを感じやすくなります。

そして、現代のスマートフォンの普及で、長時間画面の光を見ることで脳が興奮してしまい、これも自律神経が乱れますし、ストレートネック、猫背の原因にもとなります。

適度な運動をすることで、ストレスがたまりにくくなります。

しかし、手軽にどこでもゲームができるようになって運動する機会が減っていませんか?

長時間前かがみで座っていると、どうしても姿勢は悪くなってしまいます。

このように生活は豊かになりましたが、生活の乱れや運動不足など健康に悪い影響をあたえやすくもなりました。

では、そもそもなぜ姿勢が関係するのかというと、いい姿勢を続けることで体に負荷がかからなくなるので、血液やリンパの流れがよくなりますし、そうすることで自律神経が整います。

 

それに、姿勢をよくすると頭の位置が起きてきますから、気持ちも自然と前向きになることが多いです。

 

見た目にも好印象となるうえに、体調もよくなり精神面にも好影響を与え、良いことしかないわけです。

 

当院では、背骨の状態を整える整体をして、血流や神経伝達を良くします。

 

身体の不調の改善や姿勢を正しくするお手伝いをさせていただきます。

 

普段、朝がどうしても起きれない方、自分の姿勢が良くないと思ったり言われたことがある方、どこで施術を受けても変わらなかった方などいらっしゃると思います。

 

このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院の施術を受けてみて下さい。

「起立性調節障害」を根本から改善し、再発しない身体づくりのお手伝いをさせていただきます。

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とも鍼灸治療院