股関節の痛み

股関節は私たちが「歩行」するさいに絶対に必要になる関節です。

股関節そもそもに異常がある場合や、他の痛い場所をかばって股関節まで悪化させてしまうパターンなど痛みの発生はさまざまです。

しかし、股関節の痛みは

• 日常的に悪い動作をして股関節を痛めるパターン

がほとんどです。

例えば右足が痛いとします。その時右足の痛みが出ないように歩くことはありませんか？左足でかばいながら歩くときに無意識のうちに右足に体重がかからないように右の骨盤を引き上げて歩いているのです。本来ならば骨盤の左右均等に力が加わらなければいけないのですが、偏った歩き方が「正しい歩き方」として脳にインプットされそれが身体全体のゆがみにつながり痛みの発生となってしまいます。

その他には

• 変形性股関節症
• 突発性大腿骨頭壊死症
• 関節リュウマチによるもの
• 筋肉の萎縮
• 大腿骨頚部壊死

などがあります。

股関節は多軸関節とよばれ、動き方が1つだけではなく動き方を何個ももっている関節です。肩の関節に次いで2番目に動き方がたくさんある自由が効く関節なのです。そのため痛める頻度も高くなります。

まずかがむときや反対に立ち上がる際に行われている

• 前後の動き（屈伸と伸展）

の動きがあります。

この動きには股関節だけではなくお尻の筋肉が大いに関係しています。

• 横への動き（外転と内転）

サイドステップなどスポーツで使うことが多い動きです。

この動きには太ももの筋肉が関係します。

• ねじる動き（外旋と内旋）

あぐらをかいて座るときや、足を横にしてお姉さん座りをするとき、しゃがむときなど日常生活のなかでも無意識に行われています。

ねじる動きはお尻の筋肉と太ももの筋肉の両方が作用します。

股関節に負担がかかるとお尻の奥の方に痛みを感じます。

なぜかというと股関節は「股」という字から鼠径部あたりを思い浮かべる人が多いと思いますが実はもう少しお尻の方に関節があるからです。

気をつけをして立った時に掌に何かぐりぐりとした骨が当たる感じがしませんか？

それは「大転子」とよばれ、ここには色々なお尻の筋肉がくっついています。

足を大きく後ろに持ってくるときやからだを捻るとき、足を外に広げるときなどすべてお尻の筋肉が関係してきます。

これらの筋肉が疲労して動きが悪くなると股関節も同時に動きが悪くなります。

そしてそれが股関節の痛みとして感じるようになるのです。

• 運動療法・温熱療法

痛みの予防や、動作を保つためにストレッチや筋力トレーニングによる、股関節周囲の筋力維持・増強、可動域維持が重要です。

股関節の周囲の筋力を強くすると、股関節への負担を軽減、痛みの緩和そして変形の進行を遅らせることができます。

• 薬物療法

消炎鎮痛薬（内服、座薬）の服用や、ヒアルロン酸を直接注入して炎症を抑える方法があります。

• 装具療法

杖や、靴の厚さを変えるなどして股関節への負担を軽減します。

そういった姿勢が皆様に共感していただけたのか、現在では来院される方の多くがご紹介でいらっしゃっている方々です。

『長年の痛みが取れた』『身体が楽になった』とのお喜びの声をいただく時が、この仕事をしていて本当に良かったと思う瞬間でもあります。

一人でも多くのお客様に健康で快適な生活を送ってもらえるように全力でサポートいたします。

あなたのご来院心よりお待ちしております。