うつ病とは
うつ病は、ほとんど毎日、一日中の抑うつ気分を感じます。
また、興味や喜びの著しい減退、一か月の間に体重が5%以上増減する。
ほとんど毎日の不眠、または睡眠過多などが見られます。
うつ病の精神症状として、
- 感情の障害(気分が落ち込んでいる、腫れない、イライラする)
- 意欲や行動の障害(何をするのも億劫、以前他の住めていたことが楽しめない、疲れやすい)
- 思考の障害(簡単なことが決められない、人の話やテレビの内容が頭に入らない)
などが挙げられます。
また、何事も悪い方へ考えてしまう否定的な認知や、自殺念慮も起こります。
身体症状は、頭痛・めまい・肩こり・動悸などがあります。
うつ病の原因
うつ病は、遺伝的な要素や性格
傾向などの素因が関係します。
うつ病になりやすい性格とは、他人に気を遣う、仕事熱心、真面目、几帳面という、メランコリー神話型と呼ばれる性格傾向です。
そのような素因にストレスが加えられると、うつ病が発症しやすい可能性があります。
ストレスは会社での人間関係や離婚、身近の人の死亡などといったネガティブな出来事ばかりではなく、結婚や就職などといったポジティブなライフイベントの時にも生じます。
うつ病の症状
うつ病の初期症状として代表的なものは、食欲不振、睡眠障害、全身倦怠感などが挙げられます。
食欲については、睡眠過多になる方もいますが、不眠を訴える方の方が多いです。
寝つきが悪くなったり、夜中に目が覚めてしまったまま眠れない、朝早くに目が覚めてしまうという事が起こります。
また、普段何とも思っていなかった行動が急に億劫になる倦怠感も現れます。
テレビを見たり、本を読んだり、人と話をしてもその内容が頭に入ってこない。
女性の場合では、化粧をして外に出るのが面倒だと感じられるようになります。
うつ病の予後
うつ病は治療を始めればすぐに治療が終わるというものではありません。
骨折など病院に通う必要のある身体疾患と同じように、治癒していく過程にはある程度の期間が必要となります。
治っていく経過も、よくなったり、悪くなったりという小さな波を持ちながら、段階をゆっくりと一段ずつ上がるように改善していきます。
そして、うつ病の8割ほどはほとんど以前の元気に回復している状態を迎えることが出来るとされています。
治療の期間は「急性期」「回復期」「再発予防期」と、大きく3つの期間に分かれると考えれます。急性期にいちばん重視すべきなのが休養、回復期は薬物療法、再発防止期は精神療法・カウンセリングとなっています。
当院での治療は、急性期の後半から行いそれ以上に悪化させないように原因を見つけ対応していく方針です。
「うつ病を引き起こす原因は一つではない」ので、3つの期間がそれぞれどれぐらいの時間を要するかは、状況によって大変幅があります。
急性期が1~3ヶ月、
回復期が4~5か月、
再発防止期が1年~、
というのが典型的なうつ病の場合の大まかな目安となります。
もちろん軽症で早期に治療を開始した場合には、より早く再発防止期に移行することとなります.
生活習慣病と同様に、早期に対応することが重要ではあることはありません。
最後に大切な事を一つ述べます。
それは、「元気が回復してもすぐに治療をやめない」という事です。
「回復期」の途中で寛解(全治とは言えないが、病状が治まって穏やかであること)の状態を迎えます。
その時に自己判断で治療をやめてしまう方が珍しくありません。
その結果せっかく寛解まできたのに再発してしまうことがあるのです。
ですので、治療を途中で終わらせることはあまりお勧めはできないです。
お電話ありがとうございます、
とも鍼灸治療院でございます。