湿布やコルセットはしてもいいの?

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いきなりぎっくり腰になった際「とりあえず湿布を貼って治そう」と思ったことはありませんか?

 

湿布と言っても温めるのか冷やすのかどっちだろう?と思うこともありますね。

 

ぎっくり腰になった際にすればいいと思うことをまとめてみました。

 

湿布選び

ぎっくり腰は筋肉に炎症が起こり痛みが発生したいる場合もあるので、痛みが発生して直後はアイシングまたは冷湿布をするようにしましょう。

冷湿布ははってもひんやりとした感覚があるのみで深部まで冷やすにはアイスノンやビニール袋に氷を入れたものを患部に当てるようにしてください。

目安としては15分~20分程度です。

また湿布の効果も3~4時間になっていますのでこまめに取り換えるようにしてください。

・冷湿布について

冷湿布は冷やすことにより血管の通り道をせばめ、流れる血流を少なくし、痛みの原因である物質が作られることを抑える働きがあります。

現在一般に買える湿布には「第一世代」と「第二世代」と呼ばれるものがあります。

第一世代は非ステロイド系消炎鎮痛薬を含まないものとなっています。

特徴としてはメントールによる冷たい刺激とサリチル酸メチルやカンフルによる消炎・鎮痛があります。

はった瞬間にヒヤッと感じるのはこのメントールの成分によるものです。

しかしメントールには冷たいと感じることはあっても冷やすという効果はないことがわかっています。

第二世代とは非ステロイド系消炎鎮痛薬を含んでおり筋肉や関節の炎症を抑えるフェルビナクやインドメタシンが配合されています。

そのため長時間の使用でかぶれることがあります。

・温湿布について

身体を温めることによって血管の通り道を広げ血流の流れをよくします。

これは慢性の痛みに効果があるものとされており、ぎっくり腰のような急性の痛みにはかえって痛みが増強されることもあります。

なのでぎっくり腰になってから2日目ぐらいまでは冷湿布を行いますがその後は温湿布を利用し血流をよくし筋肉を柔らかくしていきましょう。

 

コルセットについて

ぎっくり腰や腰が痛い時にコルセットをすればいいという話は聞いたことがありますよね?

コルセットは良いアイテムにも悪いアイテムにもなりうるので、正しい使い方を紹介します。

「コルセットさえすれば痛みがなおる」は間違いです

コルセットは痛みを治すという治療効果があるわけではなく、痛みの出にくい姿勢を助けるためのアイテムなのです。

腰にコルセットを付けることにより腰の筋肉から負担を取り除き、コルセットが筋肉の代わりになるため腰をサポートすることができます。

しかし痛みが治まってからや、日常的にずっとつけていると本来使わなければいけない腰などの筋肉が正確に作用しなくなり、衰えてきてしまいさらに腰痛を引き起こす原因にもなってしまいます。

コルセットは痛みがひどい時に緊急アイテムとして使うことを頭に置いておいてください。

またコルセットを付けることで腹圧を高めることの手助けにもなります。

 

コルセットを付けることでお腹を締めることが可能になります。

 

それはどう言うことかといえば、上の図の左はコルセットを装着してお腹を締めているときと同じ図になります。

 

お腹を締めるとお腹からと背中からの圧が同じようにかかり背骨や周りの筋肉に無理な負荷をかけずに正しい状態でキープ出来ている状態です。

 

お腹から締められた圧は行き場をなくして腰椎にかかりそれにより体幹を固定することにつながっています。

 

右は、腰からの圧だけがかかり、ぽっこりお腹の原因になったり、腰に負担がかかる状態になります。

 

腹圧を鍛えられたら一番いいのですが、時間もかかりますので一番手っ取り早く似たような状況を作りだすことのできるコルセットは腰痛には良いとされています。

 

コルセットが正しい姿勢保持を助けてくれるからと言って24時間の着用は避けましょう。本来自分がもっている筋肉が著しく衰えてしまうからです。

 

最後に

湿布とコルセットの使用ポイントをもう一度まとめておきます。

 

  • 痛みが出てすぐは冷湿布
  • 痛みが出てすぐはコルセットで痛みのでない体勢へ
  • ずきずきとする痛みが治まってきたら温湿布
  • 痛みが治まってきたら腰に負担をかけるときにコルセットの着用
  • コルセットの24時間使用は避ける

 

 

湿布とコルセットをうまく利用して、はやめのぎっくり腰緩和に努めてください。

 

それでも症状がなかなか改善されずお困りでしたら一度当院にお問い合わせください。

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とも鍼灸治療院