「胸郭出口症候群」とは、「腕神経叢」という神経と「鎖骨下動脈」と呼ばれる血管が何かしらの要因で圧迫されることで生じます。
そもそも「胸郭出口」とは何でしょうか?
●第一肋骨
●鎖骨
●前斜角筋
●中斜角筋
これらで形成されています。
腕を上げたままの姿勢が続くと肩や腕、手、指先などにしびれや痛み、可動制限、冷感、だるさなど、上半身に症状が現れます。
症状がひどくなると日常生活にも支障が出る場合もあります。
この胸郭出口症候群は主に3つに分類されます。
①斜角筋症候群
②小胸筋症候群(過外転症候群)
③肋鎖症候群
①斜角筋症候群
斜角筋は主に三つの筋繊維から構成されます。
①前斜角筋
②中斜角筋
③後斜角筋
「鎖骨下動脈」や「腕神経叢」は、前斜角筋と中斜角筋の間を通ります。
これが圧迫されることによって痛みやしびれが起こります。
そして、「猫背」の方は斜角筋症候群になりやすい傾向にあります。
猫背になると、頭の位置が前に出てしまいます。
すると、斜角筋に負担がかかり筋肉が緊張してしまいます。
②小胸筋症候群(過外転症候群)
胸の筋肉で代表的なのが「大胸筋」ですが、その大胸筋の後ろにある小さな筋肉が「小胸筋」です。
小胸筋の働きは大きく分けて2つあります。
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