パニック障害の症例

パニック障害の症例①

【患者】

20代 男性

 

【来院日】

2017年 8月

 

【症状】

テレビを見ているときにパニック障害のことを知り、「そういう病気もあるんだ。怖いな。」と考えているうちだんだんと恐怖感を感じ、考え事が止まなくなり強い不安や過度のストレスが負担となってパニック障害になった。

病院に行き診察しても特に異常はみられず、至って健康だと言われ特に何もされず診察は終わっていた。

症状が悪化していくほど身体にも不調が現れ、急な動悸や息切れが起こったり不眠症や便秘や下痢にもなっている。

 

【治療内容と経過】

初診時、問診などから姿勢が悪くうつむいており、考え込む性格をしている。

パニック障害は自律神経の乱れからも来るので、姿勢の悪さから背骨がゆがみ自律神経が圧迫し障害されてパニック障害の症状がひどくなったのではないかと考え、身体全体的に検査を行い施術を行っていく。

検査したところやはり背骨がゆがんでいていたので背骨を入念に検査行ったところ、第2頸椎、第5頸椎、第4,5腰椎間のゆがみが生じており、そのゆがみの影響で左右僧帽筋、右肩甲挙筋、左右腓腹筋に反応が見られたので、このゆがみと反応を改善していくように施術を行っていく。

施術後、第5頸椎、第4,5腰椎間のゆがみは改善され、左僧帽筋、左右腓腹筋の反応は改善されたが、ゆがみの強かった第2頸椎が残った影響で右僧帽筋の反応も残ったので、残ったゆがみを次回改善していくように施術を行う。

ゆがみが改善されたところももとのゆがんだ状態に戻ってしまわないよう、自分でできるアフターケアや、日常生活での姿勢を気を付けるようにしっかりと指導を行った。

2診目、前回の施術が終わったから身体の調子はどうだったかと伺うと、まだはっきりと身体が変わったかどうかわからないけど気持ちは楽になりつつある。

もう一度背骨の検査を行うと第2頸椎、第5頸椎のゆがみが生じており、左右僧帽筋、右肩甲挙筋に反応が見られたので今回はこのゆがみと反応を改善していくよう施術を行っていく。

このように一度改善したゆがみや反応が出てくるのは姿勢の維持ができていないためだんだんとゆがんでしまい、それ以上ゆがまないように筋肉が引っ張るため反応が出てしまうのである。

施術後、第2頸椎、第5頸椎のゆがみは改善され、左右僧帽筋、右肩甲挙筋の反応も改善され身体は良い状態にすることができた。

しかし、今回のように姿勢の維持ができていないと元のゆがんだ状態に戻ってしまう可能性があるので、前回と同様自分でできるアフターケアと、日常生活での姿勢の維持をするようしっかりと指導を行った。

3診目、前回背骨が元の状態に戻ってしまい、元に戻すことができ身体の調子に変わりはないかと尋ねると、パニック障害と思われる症状が起こる頻度が下がってきており、姿勢もうつむく頻度が下がっているとのこと。

もう一度背骨の検査を行うと、第2頸椎が少しゆがんでおり、そのゆがみの影響で、右僧帽筋が少しの反応があったので、今回はこのゆがみと反応を改善していくよう施術を行っていく。

今回は姿勢の維持ができていたみたいでゆがみや反応も少なく抑えることができているが、できていないとゆがみや反応も強く出ていたと思う。

施術後、第2頸椎のゆがみ、右僧帽筋の反応を改善することができ身体は良い状態にすることができた。

身体は良い状態を保てるようになりつつあるので、今の状態を維持するようもう一度しっかりとアフターケア、日常生活での姿勢をしっかりするよう指導を行い、適度の運動もするよう指導を行った。

4診目、前回の施術後から適度な運動を行い、姿勢の維持をしっかりするようにしアフターケアもしっかり行うと、眠らないといけない時間が来た時にしっかりと眠れるようになってきており、動悸や息切れも落ち着き起らないようになり調子もすごくよくなってきている。

前回の施術後身体は良い状態にすることができ、今回その良い状態の体を維持できているかチェックしたところ、特に目立ったゆがみはみられず、右肩甲挙筋に少しだけの反応があったのでその反応を改善していくよう施術を行っていく。

施術後右肩甲挙筋の反応も改善され、身体は良い状態を保てる身体にすることができたので、これで一度施術を終了とし、今の良い状態の身体を保っていけるよう月に2回のペースで身体のメンテナンスとして施術を続けて行っていく。

 

【同時に治療した症状】

不眠症・息切れ・動悸

 

【施術方法】

頸椎調整・背骨調整・姿勢維持の指導・運動指導