産後の股関節の痛み~②~

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恥骨結合離開が原因?

膀胱のちょうど真下に「恥骨」という部分がありますが、その真ん中に「恥骨結合」という左右の骨盤がつながっている箇所があります。

妊娠すると、ホルモンの関係でこの恥骨結合部が緩んで広がり、出産の準備をします。

しかし中にはその恥骨結合部が広がりすぎて離開してしまうことがあります。それが「恥骨結合離開」です。

最近になって急激に増えている症状で、激痛を伴いまともに歩けなくなります。病院で診てもらってレントゲンを撮っても、これといって治療はなく安静にしているよういわれることが多いです。

完治するには長い期間を要する治りづらい症状です。

どのような症状なのか?

妊娠中から恥骨部はもちろん、下腹部・太股・腰・会陰・足などに痛みがあり、その痛みは出産を終えておさまることもありますが、産後も激しい痛みに悩まされる人もいます。

その他にも、

  • 前に歩けない
  • 立ち上がり・起き上がりの動き始めに激痛が走る
  • 痛みのあまりで寝返りができない
  • 階段や段差で痛みのせいで足が上がらない
  • 足に少しでも触れられると激痛がはしる
  • 痛みで動けないためトイレに10分以上かかる

など、日常生活を送るにも困難な症状があります。

何が原因なのか?

これが原因だと、はっきりとわかっていない現状ですが、「恥骨結合離開」の基本的な原因は出産だとされています。

たとえば

  • 「リラキシン」というホルモンによって恥骨結合部が緩んでいるときに強い力が働く、
  • または手術時に不手際があった
  • 巨大児を分娩したため
  • もともと骨盤が狭い

などの理由です。

簡単にできるセルフチェック

①まずは、自分で恥骨を触ってみましょう。

②両足の付け根から左右の手でそれぞれ真ん中に向かって触ったまま動かします。

③ちょうど真ん中で左右の手がぶつかると思います。そこを丁寧に探ってみてください。へこんでいませんか?

もし、指1本分以上へこんでいるような感触があったら、恥骨結合部が離れている「恥骨結合離開」の可能性があります。

恥骨結合がくっついていないと骨盤にずれが生じ身体全体にも悪影響を起こすので、股関節の痛みでお困りの方はぜひ一度当院にご相談ください。

 

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