まず、「インピンジメント」とは、衝突・挟まるという意味があります。
そして、肩関節を安定させるためには筋肉や靭帯、腱などがあります。
インピンジメント症候群とは肩をあげたり動かすときに腱板や滑液包などが肩関節で衝突したり挟まることで痛みを起こして、それ以上に動かすことができなくなる症状です。
二足歩行を獲得した私たち「ヒト」と、四足移動を行う他の類人猿との違いのひとつに「腰椎の前弯」があります。
ヒトには腰椎の前弯がありますが、ゴリラやオラウータンなどの類人猿には「腰椎の前弯」がありません。
そして、この腰椎の前弯の有無が直立姿勢や二足歩行において重要な役割があるのです。
しかし、加齢や長い期間のクセなどで胸椎の後弯が増強すると、「猫背」が強くなります。
その結果、ヒトの特徴である「腰椎の前弯」が失われてしまうのです。
さらに「胸椎の後弯」が大きくなると、腰椎も耐えることができずに徐々にまっすぐになってしまいます。
ここまで「胸椎の後弯化」が進むと、
①.頚椎の前弯の増強
②.膝関節の屈曲
③.足関節の背屈
など様ざまな身体の不調が生じます。
インピンジメント症候群の種類
インピンジメントには二種類あります。
- 肩肩峰下インピンジメント
関節で骨に腱板と滑液包が衝突すること
- インターナルインピンジメント
肩関節で骨に土手のように付着している関節唇(かんせつしん)が衝突すること。
これは投球障害肩で最近注目されています。
最後に
肩関節には肩峰下滑液包(けんぽうかかつえきほう)という袋が骨と筋肉の間に存在しています。
インピンジメント症候群は肩を上げたり動かすことにより腱板、滑液包が衝突、挟まったりすることにより痛みが発生します。
インピンジメント症候群は「猫背」なっている人に多いです。
仕事も忙しくデスク・ワークの日々で、「猫背」になりがちではないです?
その姿勢が長期間・長時間続けることが多くてクセになっていませんか?
「猫背」の姿勢では、胸の筋肉が固くなり、肩甲骨の位置が外に開いてしまいます。
そうすることで、肩関節周辺の正常な筋力のバランスが失われ、回旋腱板に過度の負荷がかかってしまいます。
筋力のバランスが崩れたことや年齢とともに筋肉、腱の変性が起こり弱体化もあり、肩峰がその真下を通っている棘上筋と滑液包を圧迫して炎症を起こしてしまうのです。
ですので、インピンジメント症候群には「姿勢の改善が」先にするべきだと考えます。
いくら放っておいて痛みが無くなったとしても、姿勢が悪ければまた痛めてしう可能性が十分にあります。
姿勢を改善するということは、身体に負荷がかからなくなるので、血液やリンパの流れがよくなりますし、身体の様ざまな不調も起こりにくくなります。
インピンジメント症候群にならないためにも姿勢の改善を先に考えましょう。
とも鍼灸治療院では、背骨の状態を整える整体をして、血流や神経伝達を良くします。
身体の不調の改善や姿勢を正しくするお手伝いをさせていただきます。
普段、意識してもなかなか姿勢が良くならない方、肩の痛みが長年続いている方、どこで施術を受けても変わらなかった方などいらっしゃると思います。
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院の施術を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
とも鍼灸治療院でございます。