皆さん「サプリメント」という言葉をよく聞くと思います。
コンビニなどでも手軽にいろいろな栄養素のものが手に入り、生活の中で身近なものになっています。
まずサプリメントは、
- 健康の維持増進
- 病気の予防
- 食事で不足している栄養の補給・強化
- 疲労回復
- 美容・ダイエット
など目的によって様ざまです。
サプリメントの中でも、女性ホルモンの働きを助ける成分にはいくつかの種類があるため、更年期症状の緩和が期待されているサプリメントを紹介します。
- ①大豆/イソフラボン
大豆は食品として、またサプリメントとして更年期の症状緩和に用いられてきました。
高濃度のフィトエストロゲン(ダイゼイン、ゲニステイン)が含まれており、エストロゲン作用を示すものと考えられています。更年期症状については、わずかに改善にとどまるものの、心血管系には良い影響を与え、骨代謝も改善が期待できるとされています。大豆成分に関する臨床試験は数多く行われていますが現在のところ更年期症状に関する最終的な結論は出ていません。
- ②大豆イソフラボン代謝物/エクオール
大豆イソフラボンの一種であるダイゼインから腸内細菌によってつくられる活性代謝物「エクオール」を10㎎/日摂取により、ほてりや肩こり等の更年期症状、骨、メタボリック・シンドロームおよび肌の老化に対する効果が認められています。
エクオールについては動物および人での安全性データが揃っており、安心して摂取できるものと考えられています。
- ③レッドクローバー
レッドクローバーはヨーロッパおよびアジア原産の豆科の植物で、大豆と同様に、ゲニステインやダイゼインなどイソフラボンを含有しています。大豆と同様に更年期の症状緩和や骨量低下予防目的で使用されており、安全性も高いとされています。しかしその効果は明らかではなく定まっていません。
- ④ブラックコホシュ
ブラックコホシュは北米に分布するキンポウゲ科の植物です。「女性ホルモンのバランスを整える」「更年期のほてりを軽減する」などといわれ、欧米では更年期症状緩和のサプリメントとして人気ですが、有効性についての報告は一貫していません。
- ⑤ザクロ
ザクロは「天然の女性ホルモン(エストロゲン)が含まれ更年期症状を緩和できる」と一時期ブームになりましたが、国民生活センターの調査では女性ホルモン様作用は認められませんでした。現在のところ有効性や安全性に関して信頼できるデータはありません。
- ⑥ローヤルゼリー
ローヤルゼリーは、「女性ホルモンの働きを助け、糖代謝を改善する」「体質を改善し若返る」などと謳われ日本では人気があります。
一方で各種アレルギー反応が起こる可能性があり、注意が必要です。
- ⑦その他のハーブ・サプリメント
上記以外にも更年期症状に対して用いられるハーブ・サプリメントは種々あり、イチョウ葉、ホップ、当帰、月見草、朝鮮人参、バレリア、甘草、メハジキ、レモンバーム、自然薯などがありますが、有効性を示すデータはきわめて少ない現状です。
サプリメント利用での注意点
- 服用中の薬との組み合わせを確認
サプリメントの利用で病気の治癒の遅れや症状悪化の危険性があります。
- サプリメントにも副作用があります
アレルギーを引き起こす場合もあり、表示に「天然・自然の素材」と記載されていても十分に気を付けましょう。
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