「脊柱」はどのような構造になっているのでしょうか?
●頚椎(首の部分)
●胸椎(胸の部分)
●腰椎(腰の部分)
●仙椎・尾椎
から成り立っています。
脊柱を横から見ると、頚椎、腰椎は前方に弯曲(前弯)、胸椎は後方に弯曲(後弯)しています。
脊柱を正面から見た場合に、左右に曲がっている状態を「脊柱側弯症」といいます。
弯曲の大きさは、上下で最も傾いている背骨どうしのなす角度 (コブ角)で判断しますが、この角度が10°以上であるものが側弯症です。
側弯症は進行すると、健康に直接影響を及ぼすような障害を引き起こすことがあります。
側弯症の種類
- 特発性側弯症
特発性とは、原因がわからないこと、を意味し、側弯症のうち80~85%を占めます。
さらにこれを、
①.機能性側弯(一時的な側弯状態)
何らかの原因により一時的に生じた側弯です。
椎間板ヘルニアなどに伴う痛みによるものもあります。
②.構築性側弯(本当の意味での側弯症)
脊椎のねじれ(回旋)を伴った側弯であり、簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。
このふたつに分類することができます。
その他には、原因である病気がわかっている側弯症があり、
①先天性側弯症
椎骨に生まれつきの形の異常があるために発症する側弯症です。
②神経・筋原性側弯症
様々な神経や筋肉の病気が原因で発症する側弯症で、脊髄空洞症、脳性麻痺、筋ジストロフィーが代表的な病気です。
③神経線維腫症による側弯症
レックリングハウゼン病ともよばれ、特有な色素斑、皮膚腫瘍、などにより診断されます。
④間葉系疾患による側弯症
血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症で、マルファン症候群が代表的な病気です。
⑤その他の側弯症
放射線治療、やけどなどによるケロイド、骨系統疾患、感染、代謝疾患、脊椎の腫瘍などによっても側弯症です。
このように側弯症でも様ざまな種類があります。
どんな影響があるのでしょうか?
では、側弯症が身体にどのような影響を与えるのか簡単に説明します。
- ①.外見の異常
●片方の背部や腰部の突出
●肩の高さの左右差
●ウエストラインの左右非対称性
●肋骨の突出、乳房の形の左右差
などがみられます。
- ②.痛みをともなう
側弯症では変形のある背部や腰部に痛みやこりが出現することがあります。
- ③.神経症状が出る
先天性側弯症などの局所で鋭角に曲がったタイプの変形では変形が大きい場合、脊髄が障害され、脊髄麻痺を生じる可能性があります。
- ④.呼吸器への影響
進行すると、肺や心臓を包んでいる胸郭が変形し、肺活量の減少や息切れを感じるようになってしまいます。
- ⑤.不安・ストレスになる
側弯変形が大きな心理的ストレスを引き起こす原因となることがあります。
最後に
側弯症は、背骨の変形をともなうため、痛みが出る場合があります。
本来の背骨の正しい構造ではないので、バランスを取ろうとして当然周りの筋肉にも負担がかかります。
このように負担がかかった状態が長く続くと、血液の循環や神経伝達もうまく機能していない状態でもあります。
当院では、背骨の状態を整える整体をして、血流や神経伝達を良くします。
身体の不調の改善や姿勢を正しくするお手伝いをさせていただきます。
普段、意識してもなかなか姿勢が良くならない方、身体の痛みが長年続いている方、どこで施術を受けても変わらなかった方などいらっしゃると思います。
このようなお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院の施術を受けてみてください。
お電話ありがとうございます、
とも鍼灸治療院でございます。