野球肘の分類
「野球肘」は主に「内側型」と「外側型」に分けられます。
内側型
「内側障害」と呼ばれるもので、肘の内側の骨に対して付いている筋肉や腱に柔軟性がなくなることで、衝撃に対しての緩和力が落ちていくことで起きる痛みのことです。
肘の内側部が「投球動作時」に回内屈曲筋によって引っ張られ、「回内筋群」や「内側側副靱帯」「尺骨神経」がストレッチされ、微細損傷が発生します。
重症例では、「上腕骨内側上顆」が牽引力によって「剥離骨折」を起こします。
しかしこれは、日々のストレッチ不足や、投球フォームによって引き起こされることがほとんどなので、きっちりと対策していれば「重症化」は未然に防ぐことができます。
例えば、フォームに関して言うと、ボールを投げる時に、手首の位置が必要以上に内側に入ってしまうと、実際に球をリリースする時に、手首を手のひら側に返す動作となってしまいます。これが肘を痛めやすい原因とされております。
対策としては、手首の位置を45度以上内側に入れないようにするようにしましょう。肘を痛めてしまう人のほとんどは90度ぐらいまで使っていると言われております。普段からボールの握り方とリリースの仕方を意識しながらキャッチボールする必要があります。
外側型
外側というのは投球動作の中で上側になる肘の部分のことを言います。
この痛みは俗に「離断性骨軟骨炎」と呼ばれ、投げる時に関節同士がぶつかってしまうことで軟骨が損傷してしまう状態になります。
初期の状態では、軟骨が壊死しかけている状態で違和感を感じる程度ですが、中期になると軟骨に亀裂が入ったりします。そうすると肘の曲げ伸ばしも困難になります。そして末期状態では、軟骨が剥がれ落ちてしまい、肘を動かすこともままならず、激しい痛みが伴います。この末期の状態を、「関節ネズミ」と呼んでおります。
特に小学生の時期に発症しやすいため早い段階で対処する必要があります。内側型と比べ外側型は放置すると骨が変形したり、日常生活に支障をきたすこともあります。
もしあなたが、野球肘でお困りならぜひ一度当院へご相談ください。
お電話ありがとうございます、
とも鍼灸治療院でございます。