東洋医学による「めまい」の考え方
- 血のめぐりが悪い
特に、脳の血流、首のこりです。めまいには首のコリを取ることが重要となります。
- 水のめぐりが悪い
特に、むくみが頭、耳の三半規管にたまるとめまいという症状にあらわれます。
東洋医学の考えでは、「水」は血液以外のリンパ液等を含む体内の水分を言います。
- 気のめぐりが悪い
生命エネルギーの偏りや不足・停滞、自律神経の乱れなどが原因と考えられ
特に、耳を関連するツボの経路の気の流れです。
中渚(ちゅうしょ)
第4、第5の中手指節関節の後ろ陥みの間にあるツボです。
わかりやすく言うと、手を握ったときに薬指と小指の関節にできるくぼみです。
耳疾患の重要経穴で、すこし強めに押したほうが効果があります。
外関(がいかん)
腕関節背側横紋の中心から上方指2本、橈骨と尺骨の骨陥にあるツボで、腕関節横紋から指で滑らせていくと皮膚のたるみで指が止まるところです。
簡単に言うと、手の甲を上にして、手首にくすり指をおき、指幅3本の人さし指があたる部分です。
反対側の「内関」というツボと親指、中指で挟み、こねるようにして押します。前腕を回外した状態(手の平を上に向けた状態)で押します。
太衝(たいしょう)
第一、第二中足間を圧上して指の止まるところのツボです。
簡単に言うと、足の甲と親指と人さし指の骨が交わるよころから、やや指先よりの「へこみ」の部分です。
このツボの持つ意味はとても重要です。
回転性のめまいは、東洋医学では肝胆の異常と言われています。肝の機能を調整する最適なツボです。予防といった意味でも日常的に押すことを勧めます。
足臨泣(あしりんきゅう)
第4、第5中足骨を圧上して指の止まる部分がツボとなります。
簡単に言うと、足の甲側で、小指とくすり指の付け根の間を足首方向に2~3㎝辿っていったところで骨と骨の間のツボです。
古来より、「めまい」の名穴です。そして、「偏頭痛」にもよく効くツボとなっています。
上記の「太衝」、そして「足臨泣」ともに足の中心に向かい、押します。
翳風(えいふう)
耳たぶの後ろを指で探ると、骨が出っ張っているところが見つかります。
この部分と耳たぶの間にあるツボで、口を開くと陥凹部が現れます。
このツボを刺激すると、「自律神経」を整えます。
瘈脈(けいみゃく)
耳の付け根で、耳を前に引っ張ったときにできるすじの真ん中の部分です。
上記の「翳風」と「瘈脈」ともに「平衡感覚」を正常化します。
玉枕(ぎょくちん)
枕を当てるのに最適の場所で、頭(脳)の疲れを和らげてくれるところです。
天柱(てんちゅう)
首の後ろの髪の生え際、2本の太い筋の外側にあるくぼみの部分です。
天頭部全体の頭痛を和らげる効果があります。
風池(ふうち)
首の後ろの左右のスジに指をおき、指をすり上げていきます。髪の生え際まできたら、左右外側のくぼみでいちばんへこんでいるところです。
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